「愛という神聖な言葉を軽々しく連呼する人間は全員硫酸浴びて溶けろって常日頃思っている」 「たった今真剣に告白した俺に対する答えがそれか、冗談抜きに出家を考えちまうぞチクショーが」 「っていうか、お前既に(一応)司教じゃん」 「おぉ。そういや、そうだったな……って、話が違うだろっ」 「あ、もう時間だ。フラウ、俺もう行くから」 じゃあな、といつの間にかフラウの拘束から抜け出たテイトは、手を振ってにこやかに窓から降りて(注・ここは3階)石畳を駆けていった。 残されたフラウは呆然としながらも、そういやそろそろラブのお茶会の時間か、と思考の片隅で思う。 「……ってか、俺も呼ばれてんだがなぁ」 そしてそれをテイトも知っているはずなのだが…。 告白を冗談?と取られたことと、一緒に行くどころかそれを忘れられていたこと。どちらがよりショックだったのか。 けど結局はフラウのこと。考えていても仕方がないので、とりあえず庭園に行くか、とゆっくりと歩き始めた。 その後、喪服の司教候補生の少年を何かと一生懸命口説く司教の青年と、それを時折邪魔をする数人と、応援するシスターたちの姿が、教会内でよく見られるようになった、とさ。 拍手再録。7Gでフラテイでした。テイトの反応は、照れ隠しみたいなもんです(笑) お題部屋に戻る
「ごめん、宗教上の理由でアンタと同じ空間に入れない」 「オマエこの無神論者!!競歩で出て行くな!耳を塞ぐな!っていうか何で私はこんな奴が好きなんだ?!!」 怒鳴りながらも、彼が素晴らしいばかりのスピードで遠ざかっていく鋼の錬金術師の姿を、小さい可愛い愛らしい抱きしめたいっ、なんて思って見つめている時点でお終いなのではということは。 彼以外…鋼の弟とその場にいた鷹の目のお姉さま以下、部下全員が気付いていて黙っていたのは……ひとえに、こんな上司に八つ当たりをされるのがイヤだったから、だろう…。 しかし……。 「でもさ、あれってエディの一種の愛情表現、だよね?アルくん」 「そうだね、ユーリ。だって、兄さんは素直な人じゃないから」 「つまり、どっちもラブラブってわけ。心配するだけ損よねっ」 なんて、会話が未成年組の間で交わされていたことは、誰も知らない…であろう。 拍手再録。鋼でロイエドでした。その後、エドにSOSを求められた中尉が、大佐を射撃の的扱いし、執務椅子に縛り付けるという事件が起こります…(多分) お題部屋に戻る
「どうしても相容れないモノも存在するんだ。わかるか?わかったら退け。ハウス!!」 「俺は犬か!?絶対諦めてやらねえ。今決めた、そう決めた」 「…そうか。じゃあ仕方ない。今ここできっぱりと別れよう、かい……」 「嘘です、ごめんなさいっ。もうパフェが食べたいなんて言いません!せめて○ッツのアイスでいいからぁ〜」 「………お前の奢り、な」 「うんっ。喜んで♪」 嬉しそうに抱きついてきた快斗に、新一は俺もまだまだ甘いな、と苦笑した。 ちなみに、2人が言い合いしていたのは。 買い物に出かけるなら、最近人気のカフェでカップルパフェが食べたい、と快斗が言い出したのが原因で。 甘い物嫌いの新一と衝突するのは、必然というもの。 後日詳細を聞いたお隣さんは、ブラックのコーヒーを飲みながら、ごちそうさま、と呟いた。 拍手再録。コナンで快新でした。ん〜、快斗くんがどんどん忠犬化してる気がする…。 お題部屋に戻る
「授業中真面目に考えたんだが、俺がお前に何かしたから俺を嫌っているのか?」 「別に何もされて居ないし嫌いじゃないから授業中は授業受けろ。ジワジワとこっち来るな!威圧感が凄い!」 既にシェラは椅子の背と彼の腕に追い詰められていて。彼らの整った顔と顔の間は、僅か十数センチ。 いつの間にか、シェラの頤にはヴァンツァーの手がかかっており、逃げ切れない状況である。 この場合どう対処するべきなのか。シェラは今までにないほど必死で彼に抵抗するハメになった。 「ねぇ。これって止めるべきなの?」 「やめた方がいいぜ〜」 「俺もそう思うよ。ルーファ」 なんで?と首を傾げた黒の天使に、太陽コンビいわく。 「「昔から言うだろ。『人の恋路を邪魔するヤツは馬に蹴られて死んじまえ』」」 見事にそろった彼らの言葉に、シェラが激しく抗議の声をあげたのは、言うまでもない…。 拍手再録。暁でヴァンシェラ+αでした。しかし、私が書くと2人に必ずと言っていいほど、他の人たちがくっついてくるような; お題部屋に戻る
「最近来ないけど具合でも悪いの?」 「元気、超元気。緋月に『お前ストーカーっぽい』って言われて反省中につき可愛い事言わないでクダサイ」 「うん、知ってる。ワザとだから。むしろ、いなくなれととどめさしに来た」 「ヒドっ!!」 「あ。ちなみにここでオレの半径2m以内に入ってみやがれ。後ろで待機した2人が喜んで実験改良中の薬品を試してくれるってさ」 さぁ来るなら来い、とばかりに極上の笑顔を浮かべた緋月に、カカシが勝てるはずもなく。 哀れ(実際にはその場を一歩動いた瞬間に)修羅の餌食になりました、とさ。 その後がどうなったかって? それは……決して語られることはなかった、とは同僚である某クマ上忍の証言である。 拍手再録。ナルトで緋月(ナル)+カカシでした。ストレス解消にはやっぱりカカシいじりでしょうっ、ってことで(笑)哀れ、カカシせんせい…別に嫌いなわけじゃないから。 お題部屋に戻る |