図書室で本を借り、テイトは同僚とドラゴンになった親友の待つ自分の部屋へ帰ろうとしていた。
読みたかった本を借りることができた彼は、嬉しそうに廊下を歩く。
しかし、テイトの身体は突然、側の暗がりへと引き込まれた。
驚いて何事かが起きたのかと確認する前に、唇に熱いものが触れた。
抵抗しようとするテイトを、引きずり込んだ何かは易々と押さえ込み、更に口付けを深くする。
息苦しくなったところで、テイトはようやく解放された。
「…充電完了」
「………ふ、らう?」
激しさに目眩するものの、暗がりに慣れた目に映ったのは、自分がよく知る、金色の髪をした司教の青年。
フラウは意地悪く笑うと、2人を繋ぐ糸を拭うように軽くキスをした。
「試験勉強、頑張れよ。クソガキ」
耳元で低く囁きを残し、最後にテイトの唇をぺろりと舐めると、フラウは暗がりから光の中へと去っていった。
(………何だよ、今の通り魔的犯行は)
残されたテイトは、ずるずるとしゃがみこむ。
「ってか、この顔でどうやってミカゲとハクレンのとこ帰れ、ってんだ。あのエロ司教っ」
おそらく真っ赤であろう顔を膝の間に埋めて、テイトはしばらくそうやっていた。
拍手再録。7Gでフラテイでした。フラウは結構エロいと思うのは、私だけの気のせいなんでしょうか…;
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