暗部の詰所では、数年前から一つの噂が流れている。
『サバト』……げに恐ろしき、魔女たちの集会がある、というものである。
しかも、実際それをしている声を聞いたとか見たとかいう証言もあり、数ヶ月に一回だったのが、最近では月に一度行われるようになったらしい。
その内容は、というと………

「そろそろ、一日休みを入れても、バチは当たらないわよね」
「えぇ。私もそう思います」
「どうせなら、下忍の任務も休みにしてあげましょ。最近忙しいから、疲れてるの結構わかるのよね」
「あたしもそれがいいと思うわ。大体働きすぎなのよ、あの子」
「そうですよね。母上もたまには休みをとって顔を見せてほしい、って言ってますし」
「じゃあ、決定。明日にでもあたしから火影様に言っておくわ。いいですよね?」
「あたしも異論はないわ。けど、休みになったら、アパートの方に何か来たりしないかしら?」
「そ、その可能性は、大きいですっ」
「そーよね。いい加減うっとおしいったらありゃしないわ。特に、あの家庭内害虫もどき上忍っ」
「あたしたちで、退治しちゃう?」
「いいですねっ。じゃあ、あたし、この間できた試作品持っていきます」
「じゃあ、私もナルちゃんに頼んで何か持ってくるねっ。…どうせなら、里の忍レベルアップを計ってみたらどうかな?」
「いいわねぇ。人手不足だって、火影様も嘆いてたし。」
「ついでに、その日、あれにS任務入れましょ。シカマルにでも頼んでおくわ」
「だったら、一週間くらいかかりそうなやつにしておいてね♪」
「「は〜いっ!」」

次の日、ナルト邸。
「あっちの部屋の方にも異常なさそうだし、任務は何もないし。久しぶりに今日はのんびりできるなぁ」
「本当だな(多分あいつらが何かしたんだろうけど)。あ、ナル。これ読むか?」
「それ、この間出た論文っ。サンキュ、シカ!」


サバト……それは特定の一人における、安息の休日の前触れ、である。
暗部総隊長が時折有意義な休みが取れるのは、彼をよく知る彼女たち3人のおかげである。
だがその裏では、修行と銘打った(多分)、誰かさんたち(ほぼ)専用の壮絶な罠と任務が仕掛けられていた。

そして、その実体を今のところ知るのは、戦略部長・副長と諜報局エースの相方のみである。



サバト



拍手用SS。女性3人(ヒナちゃん&イノちゃん&アンコ姉さん)でした。
結局何が言いたいかって…女性陣が最強(かもしれない)ってこと。